「溶けるを科学する」吉金佳能教諭

2017/11/14

研究活動

11月7日火曜日、年間を通して講師を依頼している教育報道出版社代表の梶浦真氏をお招きし、研究授業が行われました。対象は、5年竹組。理科の吉金佳能教諭の授業です。

「実験方法を考えるのは子どもたち?!」

私の小学校時代。理科の実験と言えば、先生に指示された手順をいかに正確に踏んでいくかということが中心でした。言われた通りにやって予想通りの結果が出ると、「実験成功だ!」と達成感を感じていたのを今でも覚えています。

しかし、吉金教諭の理科の実験は、それとは真逆なのです。
A、Bと名付けられた2種類の謎の白い粉。これは“溶ける”のか?それとも、“溶けない”のか?
「“溶ける”を科学する」
これを調べる方法は、子どもたちが考え出すのです。
実験開始の合図とともに、あらかじめグループで考えておいた実験方法をもとに、実験器具を用意。
「小さな科学者」さながらの勢いで、目の前の課題に取り組んでいきます。

「塾で習った方法を使えば」と自信満々に実験をするも、いざ実際にやってみると、思うような結果が出ない子。

かと思えば、「濾過したものを、今度は熱してみよう」と、実験を着実に組み立てていく子も。

吉金教諭の「問題解決✖︎グループワーク」の授業で見られたのは、学びを自分でつかみとりに行こうとする主体的な児童の姿だったのです。
トライ&エラー。うまくいかなくても何度も改善を試みて、課題に立ち向かっていく子どもたちは、時間がきてもその手を止めたくなさそうでした。

授業の後の教員参加の協議会では、演繹的学習と帰納的学習の話題が出ました。
一つのことを学ぶにしても、その方法はたくさんあります。
しかし、「学ぶ方法によって、身につく力は違う」ということを梶浦先生にご教授いただきました。

吉金教諭は、《理科を学ぶ》ではなく、《理科を通して学ぶ》ということを語っています。
問題にぶつかったとき、乗り越えていく姿勢。これまでになかったものに出合ったとき、科学的に考えられる目。
そして、仲間と協働する力、などなど。
吉金教諭の言う「《理科を通して》身につけられる力」は、これからの時代に求められる力なのではないでしょうか。

研究部副主任 加藤朋生

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