3月1日・8日・15日
ゲストスピーカーに絵本作家の「いけだゆみこ先生」をお招きし、3週にわたって授業をしていただきました。
アシスタントとしてソーシャルインパクトデザイナーの矢澤修先生も全日程参加をしてくださいました。
いけだ先生は、昨年10月にクラウドファンディングにて、絵本『テカポコ』を出版するプロジェクトを達成されています。
https://camp-fire.jp/projects/view/446041?list=projects_fresh_page1
現在は絵本作家として「夢を夢で終わらせない」メッセージを届けながら、絵本教室をしていらっしゃるそうです。
絵本『テカポコ』は、いけだ先生のこれまでの経験に基づいてストーリーが描かれています。
「そんなの無理だよ」「失敗したらどうするの?」という言葉で、勇気が出なくなってしまったこと。
「その夢はきっと叶うよ」という言葉で、背中を押されたこと。
話の聴き方や、言葉の掛け方ひとつで、勇気づけられもするし、勇気をくじかれたりもします。
自身の夢も応援してほしいし、自分も誰かの夢の応援者になりたい。
そう思う子が増えてほしいと願いを込めて、「夢を応援しあう関わり方」の授業をしてくださいました。
【3月1日 夢の応援者になる話の聴き方】
絵本『テカポコ』を読み聞かせいただきました。
かわいい絵と、ストーリーに子どもたちは夢中になっていました。
話を聴く時の姿勢や仕草一つで、相手の話しやすさが変わる体験をしました。
【3月8日 勇気づける言葉を体験しよう】
どうしたら絵本の中のキャラクターのように、人を勇気づけられるのだろう?
登場キャラクターの言葉に注目して、真似ることから始めました。
【3月15日 夢を応援する言葉を相手に贈ろう】
勇気づけの言葉を自分で考えて、カード化。
友達の「やってみたいこと」を聴いて、カードをプレゼントしました。
3週間も伴走をしていただく授業は、本校でも大変珍しく、子どもたちも毎回、先生とお会いできることが楽しみで仕方がなかったようでした。
なぜ、「夢を持とう」というテーマではなく、「応援しあう関わり方」をテーマに授業をしたのか。
いけだ先生は、後日談でこう語っていらっしゃいました。
「世の中には、サクセスストーリーの作品があふれていて、人は主人公が夢を叶える物語によく感動します。
『夢は大きく持とう』なんて言ったりするけれど、実際に夢を持ったら、その先どうすればいいのか誰も教えてくれない。
そして、応援したいと思っていた人も、心配になって、『やめときなよ』って言いたくなることもあります。
自分に自信を無くしてしまうことっていっぱい起きているじゃないかなと私は感じていて、そういうことを子どものころに誰かに教えてもらえる機会ってなかったなーって思って、そんな授業が1つくらいあってもいいかもって思ったのです。」
授業の最後には、心に響くメッセージもいただきました。
「夢に向かって一歩踏み出すのは、怖かったし勇気のいることでした。でも、やってみて思ったのは、思っていたよりも周りの人たちはとても温かく応援をしてくれました。だから自分の力を信じて、前を向いて進んでいってください。」
「たった一言が人の心を傷つける。たった一言が人の心を温める。」
言葉の力は、私たちのこれからの生き方に大きく影響を与えていくものです。
一人ひとりが、隣にいる人の夢の応援者でありますように。
そして、私たち教員も、子どもたち一人ひとりの夢の応援者でいたいと感じました。
絵本テカポコの情報はこちら!
2年生 担任