梅雨明けも間近ですが、暑い日が続いています。
正門わきで1年生が栽培している朝顔も毎朝色鮮やかにきれいな花を咲かせ、子どもたちだけでなく地域の方々も足を止めて鑑賞してくださって、みんなに元気を与えてくれています。
いよいよ7月となり、今年も富士山の登山が解禁になることや富士山登山の有料化の話題が報道されています。実は、私も小学校5年生の時(かなり昔ですが)両親と姉と4人で富士山に登ったことがあります。夜行バスで出かけて五合目から登り、途中山小屋で休憩し、山頂でご来光を見てきました。やはり登山の途中で、かなり頭が痛くなりました。私の家は兄弟が多かったので(7人兄弟)、家族で出かけることもなかったのですが、なぜ富士山の登山だけ行ったのかと今も不思議に思います。でも、富士山のニュースを見ると、今だにそのことを懐かしく思い出します。
6年生は、6月20日から2泊3日で長崎へ修学旅行に出かけてきました。福岡の大宰府天満宮で全員で「合格祈願」をしました。その後、佐賀県の有明海で干潟の体験「潟リンピック」に挑戦する予定でしたが、大雨と雷の警報で急遽中止となり、長崎のハウステンボスに変更するなどのアクシデントもありましたが楽しみました。2日目からは天候も回復し、現地のガイドさんと一緒に長崎の歴史・文化・観光を中心に、班行動で自主研修を行いました。3日目は、平和学習のガイドさんと一緒に原爆の被災地を中心に巡り、原爆の恐ろしさや平和について考えました。宿舎での学習会では、長崎の軍艦島で中学校2年生まで実際に生活されていた方に、軍艦島での生活の様子を話していただき、軍艦島の歴史や当時の産業について学び深めることができました。また今回力を入れてきたことは、事前の学習をしっかり行って、学んだことを自分たちで確認することです。後日、保護者の方々にプレゼンテーションする機会を予定しています。
6年生の事後の感想文では「この全3日間。私は長崎の魅力をたくさん感じた。鎖国中の日本の中で、唯一海外との貿易をしていた長崎。そのため、うるおい賑わっていた生活。外国人が住むための居住地も多くあり、色々な人と関わっていたことがわかる。また、それとは反対に、原爆によって苦しんだ人々の辛い記憶。今なお辛い思いをしている人がたくさんいる。それなのに核兵器はたくさん残っている。原爆がどれほど怖いものなのか。後世に伝え続け、二度とこんなことを起こさない。それが私たちのするべきことなのでないか。」と学習をまとめ、自分の考えを持つことができました。また一つ、大きく成長することができたのではないかと思います。
本校の教育活動の目標として、「集団活動を通じて、子どもたちのリーダー性や課題解決の力を育むこと」があります。今年度も夏季学校として、2年生は西湖、3・4年生は白樺湖、5年生は南房総での宿泊行事を実施します。どの学年も『創造探究』の学習活動として取り組んでいきます。「どんなことを学びたいか、どのように学んでいくか、他の人とどのように協力をしていくか」などを、自分たちで考えていくことを大切にしていきます。そのことで、自分たちで活動を創り上げ、学びを深めていくことができると考えています。今から、しっかり準備をしているところです。
さて、8月26日(月)には「宝仙ミライ学びフェスタ」を初めて開催します。このフェスタは、キャリア教育の一環として、「社会の中には様々な仕事があり、働いている方々から直接学ぼう」という学びの場です。ゲストティーチャーに登録していただいている方や、卒業生や保護者を講師として、教室にブースを作り、そこで「仕事の内容やその思い」について交流していきたいと考えています。夏休み中ですが、子どもたちにぜひ参加してほしいと思います。2年生でも先日、キャリア教育の一環として「まち・仕事探検」を行っています。
いよいよ7月に入りました。担任個人面談を実施します。担任とご家庭が直接、お話が出来る大切な機会です。有意義な時間にしていきたいと考えています。また、6日は、宝友会(OB会で、20歳以上の関係者の集い)の総会と懇親会があります。たくさんのOB方々に参加していただく予定です。7月もよろしくお願いいたします。
宝仙学園小画小学校 校長 西島勇