1月26日金曜日 算数科研究授業。
対象は、4年担任の山崎剛士教諭による算数「体積」の授業でした。
テーマは「桝」。
「枡を使って、その桝の半分の量を計り取る方法を考えよう!」という課題解決型の授業でした。
現在、4年生は「体積」について学んでいます。
どうしても計算方法の習熟に終始しがちな単元ですが、学習を生活に結びつけること、また具体物に操作を取り入れることで、学習の意欲を高め、理解を深めようというねらいです。
「あっ、ここで水をきれば半分になりそうだよ!」
「こんなやり方もあるんじゃない?」
難しい課題に対し、対話を通して課題解決に向かう姿が印象的でした。
戦後最大の教育改革とされる、新学習指導要領(2018年度〜移行期間、2020年度スタート)では、「なにを学ぶか?」だけではなく、「どのように学ぶか?」についても言及されています。
そこで重視されていることのひとつに、「対話的な学び」があります。
目指すのは、対話を通して、学びを深める姿。
自分の考えを表現し、相手の考えを取り入れる中で、主体的に学習に参加する態度が養われ、また学習内容の深い理解につながるということです。
今回の授業は、そうした姿を目指した提案性の高い授業でした。
講師の梶浦真先生からは、「AL(アクティブ・ラーニング)型の授業のポイントは、ゴール、ルール、ツールの3つ。今回の授業はその3つが非常によく考えられていた実践であった。」など、今後我々が意識していかなければいけない授業づくりのポイントを教えていただきました。
新学習指導要領の目指す方向性と時代変化を捉え、またそれに対しての各教員の思いが具現化されたこうした提案に、しっかりと向き合っていくことが本校のさらなる成長につながります。子どもの未来のため、さらに研究を進めていく考えです。
研究部主任 吉金佳能