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宝仙小ニュース

Hosen TV #33 「何を伝える?どう伝える?」

投稿日2021/1/22

2021年1月15日(金) 伊東 和花 氏  元テレビ番組制作会社ディレクター

伊東さんが手がけていた番組は情報番組やドキュメンタリー番組で、主にNHKの番組制作に携わっていたということでした。

ディレクターというお仕事は、「どんな番組を作るのか」を考えるところから、出来上がるまでのすべての責任をもつというお仕事だそうです。

今回、伊東さんからは、何か伝えたいことを番組にするとき、「何を」伝えるか?そして、伝えるために「どのように」番組を完成させていくのか?を教えていただきました。

番組を作るうえで、大切なポイントは「何を」伝えたいかという企画の部分だそうです。好きなことや素敵だなと思ったことを伝えるのももちろんいいことだけれど、自分が困っていることや、悔しかったこと、腹が立ったことなどの経験の方が伝わりやすいというお話がありました。

例えば、以前放送されていた「パパサウルス」という番組があります。(実は百瀬先生が出演されていて、その時の映像も見せてくださいました。)

10年以上前に放送されたこの番組は「お父さんは子どもとどんな過ごし方ができるかな?」という楽しい番組でした。しかしこの番組が始まったころの時代背景として、家事や子育てをしているお父さんたちは少なく、お父さんたちが勤めている会社も、“家事よりも仕事を第一優先にしてください”というところがとっても多かったそうです。子どもと過ごしたいと思っていても、子どもとどう過ごしたらいいのかがわからないお父さんが多かったということでした。

そんな中で、子どもを産み育てながらディレクターというお仕事をしていた女性たちがいて、その人たちが「子育てと仕事を両立できる社会の仕組みがないことが悔しい!」と心の底から感じていたことをきっかけに、【仕事と子育てを両立できる社会の在り方を目指せる仲間が増えたらいいな】という思いで作られた番組だったそうです。

「パパサウルス」は、まさに、困ったこと、悔しかったことを伝えたいと思って作られた番組です。

そして「どのように」伝えるか?ということもお話してくださいました。

作った番組をそのまま放送するのではなく、一度作ったら、チームのみんなで見て「ここがわかりやすい・ここがわかりづらい・これはもう一度考え直した方がいいのではないか?」などのいろんな感想を議論しあって作り直すという作業を繰り返すそうです。これは信頼関係があるからこそできることで、議論する中にはやはり言いにくいことを伝えなければならない場合もたくさんあります。しかし、お互いを信頼しているからこそ、何でも言い合える仲間だからこそ、番組を完成させることができるのですね。

伊東さんからは、「学校の授業の中でも何かを調べて発表するということもあると思いますが、テーマを考えるときは困っていること・悔しかったこと・腹が立ってしまったことなどを考えてみてくださいね。」というメッセージをいただきました。

いかがでしたか? みなさんも発表をするときの参考にしてみてくださいね!!

 

伊東様

身近なテレビというものがどのように作られているのかということは全く見えない世界です。

見えないところでどれだけの人が関わりどれだけの時間を費やしているのかということを知ることができたことはとても貴重でした。

子どもたちがこれを聞いてどのように捉えて自分のこととして自分の発表に活かすことができるのか、今後が楽しみです。

宝仙のために、準備をしていただき貴重なお時間を頂戴しました。ありがとうございました。

今後の伊東様のご活躍をお祈りしております。

この場を借りて御礼とさせていただきます。

ありがとうございました。