4月4日(月)、10日に入学式を控えている新入生の保護者を対象に、第2回iPad導入説明会を実施しました。
本校では「ICTは学びのための道具」と表現しています。ICT教育で目指すのは「正しく使い 正しく恐れる」姿です。そのためには、保護者のサポートは必須です。子どもの実態を把握しながら、教員だけでなく保護者が伴走することで、ICTを当たり前の道具として活用する力が身についていきます。
本日の会では、本校のICT教育の考え方について確認し、本校の情報モラル教育についての共同研究パートナーである教育ネット宮川氏より「保護者としての心構え」について、話をしていただきました。
また、在校生保護者様より、メッセージもいただきました。以下に、許可をいただき、メッセ―ジの全文を掲載します。
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一年生の保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
お子様が親御さんの手を離れて、新しい環境に飛び込むことに不安を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、宝仙学園小学校はアットホームな学校ですので一学期を終えるころにはお子さんも親御さんも安心していらっしゃるかと思います。
さて、宝仙学園小学校のICTについて少しお話をさせて頂きたいと思います。
小学3年生の娘の上に高校2年生の娘もこちらの宝仙学園小学校にお世話になっておりました。長女の時は、iPadは約80台しかなく、学校の中で使用するたびにお借りする形で勉強をしておりました。長女は今でもiPadの操作はとても上手で勉強だけでなく、ポスターやチラシなど簡単に作成をしております。そのような長女よりもiPadを使いこなすのが3年生になる次女になります。
次女が入学した2年前からCYOD(Choose Your Own Device)としてデバイスを自身で選んで学校で使用するようなりました。やはり、自身のiPadであるため長女の時よりも使いこなすスピードはあがり、漢字の宿題で辞書を引いて意味を調べることや、Kyenoteで30秒スピーチのプレゼン資料を作成しています。また、ソロタッチで四則演算の暗算も得意になりました。
一番ICT化が進んでいて良かったと実感したのは、コロナ禍において他校に先駆けてオンライン授業への切り替えを学校がスムーズに対応してくださったことです。入学式前に既にオンラインでの授業を受けていたので、何度目かにあたる今年の2月のオンライン授業では、娘やクラスメートも通常の授業と遜色なく勉強をしておりました。オンライン授業だからといって、一方的に先生の話を聞いているだけでなく、少人数に分かれて課題について議論をしたり、発表をしたりとクラスメートと親密な交流をしていました。
このようにiPadを活用したICT教育はとても良い!と思いますが、一方、ゲームやYouTubeなどの誘惑はあります。1年生の1学期はオンライン授業から対面授業に切り替わり、次女も学校生活に慣れるのに必死でしたが、2学期からは徐々にお友達も増えて学校生活に慣れたころに、Webブラウザである「Safari」からYouTubeを見ていることがわかりました。学校では国語の辞書であるDONGURIで調べてもわからない場合などに「Safari」を使用することも聞いていたので、次女とiPadは勉強を学ぶための道具であり、iPadでの勉強以外にも楽しみはあることを確認してから、ルールを決めました。授業中に15分間、帰宅後に宿題をやった後に30分間ということで、1日45分間のスクリーンタイムの制限を設定することにいたしました。スクリーンタイムがかかるので、制限時間以上YouTubeを見ることがなくなりました。その後は、順調に約束の時間を守っていたことと、私自身もスクリーンタイムの制限の仕方に慣れてきて、曜日別に制限を設定できることを学んだので、土日はもう少し多く1日1時間の制限とするようにし、問題なく過ごしております。
男の子に人気のある「スプリンギン」というプログラミングアプリは、次女は興味がないのか授業以外はやらないので、逆に制限をかけておりません。お子さんによって好きなアプリが異なると思いますので、お子さんと話し合い、そのお子様にあったルールを設けていくことをお勧めします。また、ずっと同じルールではなく、使用状況を確認していくこともお勧めいたします。我が家では、学期ごとや、学校主催の親子iPad教室に参加をした時などに、ルールを確認するようにしております。今後も成長するたびに使用するアプリが異なり、興味が広がると考えているからです。聞きなれないスクリーンタイムという言葉や、家族間でのルールなど難しく感じてしまうかもしれませんが、お子様が宝仙学園小学校に徐々に慣れていくように、保護者の皆様もわたくしのように徐々に慣れていきますのでご安心ください。
きっと皆様のお子様もiPadを駆使して楽しく勉学に励むと思います。
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ICT教育研究部