『教育カンフェレンス2022』レポート
宝仙学園小学校では教師だけでなく、保護者や外部の協力企業と共に連携し幅広い教育活動を子どもたちに提供すべく学校のハブ化を目指しています。そして、昨年秋の公開授業研究会に続いて、今年度は「教育カンファレンス」を主催する運びとなりました。今回のカンファレンスでは、昨年度に引き続き「学習者が主語となる学びのデザイン」をテーマに、子どもの目的を生み出す問いから始まる授業を、教員がチームとなって研究してきました。
そして今回は二年間の研究を経て学びのサイクルである「インプット・アウトプット・フィードバック」 を意識した9本の授業を発表しました。
梅雨にもかかわらず暑い日が続くなか、全国の教育関係の方々から100名を超える応募がありました。30名近くの方が来校してくださり、70名近くの方がオンラインでの参加をして下さいました。また教育界で現在ご活躍中のゲスト3名、本校ICT教育アドバイザーである平井聡一郎先生、本校教育研究アドバイザーの梶浦真先生、そして、本校卒業生であり学習学の提唱者である本間正人先生に教育について語っていただくと言うセッションを設けました。午後からは、それぞれの講師の先生方に分科会という形でお話をしていただきました。
本校の教員のみならず、参加していただいた多くの方にとても実りの多いカンファレンスになりました。このカンファレンスを通して学んだことを糧にさらなる研究を継続して行く所存です。
以下に授業の様子を一部紹介いたします。
[1年生図工・生活]
生活の時間に自分達で育てた朝顔の上に、透明のシートを置いてそこに絵を描きます。
そこには葉っぱから葉っぱにつながるはしごや、てんとう虫、また小人が描かれており子供たちの想像力はつきません。最後にお友達と協力して写真を撮ります。
まさに朝顔の上に描かれたおとぎの国です。子どもたちは、自分達の想像力を最大限に発揮してとても楽しそうに活動していました。
[2年生 生活]
「なんでも足し算」と言う本を土台として、子どもたちにもなんでも足し算に挑戦してもらいましす。そのためには物の特徴を知る必要があります。じっくり物を観察し、その物の機能を理解し、他の物と足して新し物を作り出すという課題に挑戦します。子どもたちは身近にある物を一生懸命に観察し想像力を働かせていました。
[5年生 理科 ]
食塩水とただの水をどうやって見分けるのか?「舐めるのはなしだよ。」と言う先生の
話から始まり「ではどうやったら見分けられるかな?」と言う問いに子どもたちはそれぞれ仮説を立てそれを実際に実験して検証します。自分の仮説が合っているのか子どもたちは率先して実験に取り組んでいました。
最後は自分の仮説とその実験結果をまとめて短いビデオを作るところまで課題は続いていきます。
[6年生 創造探求 ]
6年生が先日行った鎌倉への修学旅行をベースに、授業は進められました。
事前に何を修学旅行で学びたいのかを自分達で考えた上でコースを決定し、実際に行ってみて学んだことなどをプレゼンするという課題に取り組みます。今回の授業ではプレゼンの資料やプレゼンの準備、そしてどのようにプレゼンしたら効果的かグループで話し合っていました。グループでは活発に意見を出し合う様子が見られました。