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11月 校長通信 着実に前に進んでいきましょう

投稿日2022/11/2

 紅葉が一段と色を増す季節となり、朝晩の寒さも少し厳しくなってきました。

運動会に引き続き、宝仙祭も3年ぶりに全体の合同開会式が実施され、小学校の代表として6年生が参加しました。私は、この宝仙祭で学ぶことについて、
 〇自分のベストを尽し、緊張して、楽しむこと
 〇皆で協力し、心を一つにしよう
 〇鑑賞態度を育てよう 他の人の作品の良さから学び、さらに自分ならこう工夫するなどを考えよう
の3点を目標としました。事後の子どもたちの感想の中から、4年生の感想を紹介します。
「今日の発表会では、いつも緊張しているのにそれの何倍も緊張しました。ただ、5年生がいるだけで指や腕や脚が少し震えていました。その前の3年生や2年生がこういう緊張を乗り越えて発表しているのだなと初めてわかりました。」「練習の成果が出せてよかったです。どの学年のクラスもとてもうまくてスゴイなと思いました。特に、合唱クラブは聞き惚れるほどでした。来年は、マスクを外して大きな声で保護者に届けられたらいいなと思いました。」

 子どもたちは、子どもの発表会や展示で一人一人がベストを尽くし、充実した宝仙祭にすることができました。ただ、以前のような学園全体の交流はできませんでした。また、行事でも新型コロナ予防対策でできないことや様々な制約もあり、残念な思いをしたことが多かったと思います。しかし、反面、コロナ禍ということで、日々の日常がいかに大事かを考える機会となりました。そして、人とのつながりも本当に大切なのだということも学ぶことができました。その中で子どもたちの姿を見ていると、この状況にも負けずに着実に様々な力を身に付け、たくましく成長していることを実感しています。

 さて、いよいよ70周年記念の行事を迎えます。7日(月)に理事長先生にも参加していただき、記念式典を行います。1~3年生は教室で、4~6年生は講堂で参加します。内容は、理事長先生のお話と校長の挨拶、70周年記念ビデオ(今回作成しました)の上映、各学年の代表の児童のお祝いの言葉を行います。また、その後、9月に実施できなかった記念航空写真の撮影を行います。さらに、6日(日)には、50周年と60周年の時に「自分への手紙」を書き正門の観音様の横のタイムカプセルを埋めた、当時の学級委員の皆さんに集まっていただき「掘り起こし会」をします。(約10名の卒業生が参加してくれます。その掘り起しの様子はYouTubeでも配信します)在校生は、別の機会に「自分への手紙」を書く予定です。

 宝仙学園小学校は昭和28年4月に開校しました。この間、卒業生も4237名を数え、輝かしい人材を輩出してきました。その当時の開校に当たっての思いは、50周年記念誌に以下のように記されています。「小学校の開校に至ったのは、次のような経緯による。幼稚園・中学校・高等学校・短期大学を擁する宝仙学園では、理想的な総合学園になるために小学校の設立が待たれていた。それは、学園のあり方にもかかわることであった。全国に私立小学校157校(その当時)ある中で、キリスト教系の小学校は74校あるのに仏教系の小学校は7校しかなく、仏教的精神を基にした人格の育成という建学の精神からしても幼稚園から大学までの一貫教育の体制が望まれていたのである。(中略)開校時は木造校舎に教室は4室、入学児童が42名、21名ずつの2クラス、まさしく「手づくり学校」といった趣での出発であった。」

 この70年間、宝仙小学校に通う先輩の皆さんが、毎日正門で手を合わせ、学校で学び、成長してきたことに歴史の重みを感じます。卒業生のみなさんも学校のことを誇りに思っています。この記念行事を通して、輝かしい宝仙小学校の歴史と伝統を今一度振り返り、これまで関わっていただいた皆様の取組みやご努力に感謝し、歴史を引き継ぎ、発展させる担い手としての決意を大切にしていきたいと思います。

 11月も各学年の父母会や授業参観、専科の個人面談があります。ぜひ、学校においでいただければ幸いです。
今月も宜しくお願い致します。

宝仙学園小学校 校長 西島勇