梅雨明けも間近ですが、暑い日が続いています。正門わきの1年生が栽培している朝顔も、次々ときれいな花が咲き、力強さを感じます。
6年生は、6月17日から2泊3日で長崎へ修学旅行に出かけてきました。福岡の大宰府で「合格祈願」をし、佐賀県の有明海で干潟の体験「潟リンピック」に挑戦しました。干潟や潮の干満の大きさに自然の凄さを感じることができました。また、長崎では、2日間、現地のガイドさんと一緒に長崎の歴史・文化そして原爆のことを学ぶ中で平和について考えました。当日は、長崎の被爆された方のお話を直接お聞きすることもできました。6年生もみんなしっかり事前学習を積み重ねてきましたので、現地で実際に様々なことを体験することで、学びを深めることができました。さらに今回力を入れてきたことは、集団としての自治的な力を高めることで、自分たちでのルール作りや発表の機会を増やしてきたことです。後日、保護者の方々にプレゼンテーションする機会を予定しています。6年生は修学旅行を通して、また一つ、成長することができました。
そして長崎の原爆資料館の展示の「平和(核廃絶)へ取組」の中で、1954年の第五福竜丸事件についての記載がありました。第五福竜丸は、1954年太平洋のビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験により、乗組員の皆さんが被ばくした事件ですが、展示を見て、自分がしばらく忘れてしまっていたことを思い出しました。そして、また、先日3年生と一緒に江東区の新江東清掃工場と夢の島にある「第五福竜丸展示館」(廃船後、夢の島に置きざらしになっていた第5福竜丸を保存し、歴史の証として展示)を見学しました。長崎と東京と離れていますが、平和への願いは、つながっていることを新たなに発見しました。
さて、学校では今年度の教育活動の目標として、「集団活動を通じて、子どもたちのリーダー性や課題解決の力」を育むことがあります。
2年生の西湖、3・4年生の那須高原、5年生の鴨川の宿泊行事でも、どの学年も発達段階に応じてこの宿泊行事の中で先生方の指導のもと、「自分たちで考えて行動する・友達と一緒にグループで活動する、少しでも自分たちで責任をもって活動が出来るようにしていく場面」や「レクリエーションなどの活動においても自分たちで企画を立て、運営して進行していく場面」などをできるだけ作っていきたいと取組んでいるところです。単に子どもたちが受け身で参加する行事ではなく、主体的にかかわる行事にしたいと考えています。どの学年の先生方も、この夏季学校で子どもたちが楽しく、自信をもって行動できるように準備を重ねているところです。夏季学校に向けての健康チェックも始まりました。ご家庭でも体調の管理に十分気を付けてください。
さて、7月1日(土)に宝友会(OB会・20才以上の卒業生と卒業生の保護者で教職員で構成)の総会と懇親会が開催されたました。当日は約70名の参加があり、先生方や旧友と楽しく、懐かしい会話が弾んでいました。とても素晴らしい時間を過ごすことができました。宝友会の役員の皆様や父母会の幹事の皆様、準備運営等ありがとうございました。
今年度から再開した朝クラブの中で「合唱クラブ」が、『TBSこども音楽コンクール』大会に参加し、見事予選を突破!!7月27日に本大会に進むことができました。おめでとうございます。本大会も頑張ってください!
また、プロジェクションマッピングクラブは8月28日「宝仙寺プロジェクションマッピング」に向けて様々な準備をしています。他のクラブも活発に頑張って活動しています。
7月、1学期もまとめの時期になりました。あと2週間で夏休みとなります。先週末から始まった個人面談では、一学期の学習状況や成長したところを確認すると同時に、また課題も確認しながらご家庭での様子も教えていただき、学校とご家庭が一緒に進んでいくことができたらとても有意義な面談になると思います。
暑い日が続いております。体調にお気をつけてお過ごしください。今月もよろしくお願いいたします。
宝仙学園小学校 校長 西島勇