11月20日金曜日 社会科研究授業。
講師に、今回の授業者、加藤教諭の恩師である東京大学大学院教育研究科の小国喜弘教授をお招きして、社会科の研究授業が行われました。
今回は、4年松組加藤朋生教諭による「情報と東日本大震災」をテーマにした授業を対象に、全教員で参観し、その後授業を巡っての話し合いと研修会を行いました。
加藤教諭の趣味は、旅です。
休みの日を利用して、自転車で全国各地、時には海外を走り回っています。そこで出会った人や事柄を授業に活かすことも少なくありません。今回も、実際に石巻に取材をしにいき、その体験やインタビューをもとにつくった教材の授業でした。
東日本大震災当時の石巻を舞台に、当時の貴重な情報源であった石巻日日新聞社の発行したかべ新聞をもとに、情報の役割と責任について一人ひとりが考えていきました。
授業を巡っての話し合いでは、加藤教諭のこれまで半年間を通して行ってきた「主体的・協働的に取り組む学習活動づくり」の研究の成果が十分に出た授業であったとの意見が多く出ました。子どもたちが自分の意見をしっかりと持ち、積極的に話し合う姿がとても印象に残っています。
研修会では「なぜ今アクティブ・ラーニングなのか」という題で、小国喜弘先生に講演をしていただきました。アクティブ・ラーニングが求められるようになった背景について、いろいろなデータをもとにわかりやすくお話をいただきました。
最近は、新聞やテレビでも「アクティブ・ラーニング」という言葉が聞かれるようになりました。本校の今年度の研究テーマは「主体的・協働的な学びの実現 ‐ICT機器の活用を通して‐」です。主体的・協働的な学び、つまりアクティブ・ラーニングについて研究をすることで、子どもの学習意欲を高め、確かな学力を身につけた児童の育成を目指しています。
今回の授業、講演ともに、我々にとって学びが多い、充実した時間となりました。次は、12月に五嶋仁美教諭による、生活科の研究授業が予定されています。教員も互いに学び合い、授業力の向上に努めていきます。
研究部主任 吉金佳能