12月8日火曜日、2年竹組で五嶋仁美教諭による研究授業が行われました。
今回の授業は、生活科「身体の不自由な人たちのことを知ろう」という単元です。
はじめに、乙武洋匡さんと著書「五体不満足」ついての紹介がありました。
身体に障がいのある多くの方は、小学校時代、休み時間がもっとも辛い時間であったそうです。しかし、乙武さんはちがいました。
当時の乙武さんのクラスでは、乙武さんも遊べてみんなも楽しめるための特別ルール「オトちゃんルール」があったのです(五体不満足より)。
今回の授業では、ドッジボールにおいての「オトちゃんルール」はどんなルールであったかをクラスで考えました。
グループをつくり、ホワイトボードを使って話し合いを行いました。今回は「ボックスチャート」という、思考ツールを使って話し合いを進めました(写真参照)。どのグループでも一人ひとりが積極的に意見を出す姿が見られました。
この授業には、乙武さんのクラスメイトになったつもりで、一緒に過ごすにはどうしたら良いかを本気で考えてほしい、という担任の思いがありました。
放課後に行われた授業をめぐっての話し合いでは「社会にはさまざまな人がいて、互いに助け合って生きていく工夫をしています。この単元を通して、子どもたちが少しでも“相手の立場に立つ”ことを考えるようになり、誰かのために役に立つことを喜びと感じられる人に育ってほしい、そんな思いで計画した授業でした。」と五嶋教諭から話がありました。
授業をめぐっての活発な議論もなされ、参加した教員にとって学びの深い時間となりました。また、今回の研究授業は「生活科」に焦点を当てて、じっくりと考え議論する良い機会ともなりました。これを機に、生活科のカリキュラムの見直しも進めていくことになります。
研究部主任 吉金佳能