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宝仙小ニュース

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オンライン学校開校までの軌跡

投稿日2020/5/7

本校のオンライン学校開校までの軌跡を整理しておきます。

2月27日 突然の休校要請ー。

その翌日、予定されていた6年生を送る会を、各クラスへのリモート配信という形で実施しました。午前中一杯、6年生を送る会があったので、残された時間は午後の2時間です。その2時間で、翌週からの休校に備え、荷物の整理や休み中の確認をしました。

そんな時間のない中でしたが、一人1台のiPadを所有していた3年生に対して、急遽Zoomをインストールし、その接続確認を行いました。

3月2日 休校スタート-。

同時に、学校では、先の見えない中「いまできることを最大限に」を合言葉に、オンライン授業についての話し合いがスタートしました。

翌3月3日には、3年生保護者に対して以下のような連絡をしています。

>今年度の締めくくりとなる3月を迎える前に、突然の休校となってしまい、学校としても、大変残念に感じているところです。当たり前にあった毎日の学校生活が過ごせなくなってしまった子ども達の日々について、何か出来ることはないかと考えています。そして、その子ども達を見守ってくださっている保護者の皆様にとって、僅かでも安心出来る手立てはないものかとと感じています。なかなか難しい状況ではありますが、新年度のスタートにつなげていくためにも、引き続き、様々なことを取り組んでまいります。何卒よろしくお願いいたします。さて、3年生は、一人1台のタブレットを持っています。これを活用した「オンライン授業」を企画しました。対象は、3年児童の希望者です。方法は・・・略

 

3月6日 一人1台のiPadを所持していた3年生に対して、オンライン授業の試行がスタート-。

3年生へのオンライン授業は、3月中に5回実施をしました。この時の試行が、4月からのオンライン学校へと繋がったのです。ご協力いただいた3年生の児童・保護者には、本当に感謝しています。

その時の記事は、こちらです。

https://www.hosen.jp/housen_news/7807/

卒業生への対応

休校が始まった時、何よりも優先して考えなければいけなかったのが、卒業生のことです。突然の休校で、一番戸惑うのは、小学校生活を閉じなければいけない卒業生です。

卒業式についての話し合いは、何度も行われました。子どもたちの健康を最優先にしつつも、子どもたち、そして保護者にとって、素敵な思い出となるような式をつくりたい。議論は、尽きませんでした。

結果としては、式の内容を縮小し、予定されていた13日に実施しました。安全を考え、在校生と保護者の出席をなしにしました。しかし、保護者及び在校生関係者には、YouTubeを使ったLive配信を実施しました。多くの方に見送られる中、卒業生を無事送り出すことが出来ました。

卒業式の記事は、こちらです。

https://www.hosen.jp/housen_news/7799/

オンライン学校へ向けて

卒業式が終わった、3月後半-。オリンピックの延期も発表され、今度はいよいよ始業式も迎えられそうにありません。オンライン学校へ向けて、本格的に動き出したのもこの頃です。

以下は、4月1日の保護者へのメールです。

>「オンライン授業について」

昨日、マイパメールで、4月の予定についてお知らせいたしましたが、その中でも触れていたように、「Zoom」というアプリを利用したオンライン授業を、全学年で実施いたします。登校が叶わない状況が、早い時期に収束に向かうことを願うばかりではありますが、長期化することも考えられます。“学びを止めない”ための重要な手立てとして整備していきます。オンライン授業でつながることができれば、なかなか会えない状況は変わらない場合であったとしても、会話することができる、学校の先生に直接質問ができる、といった安心感を持ったり、意欲を高めたりすることにもつながります。一人1台端末が整備されていた新4年生で、試行的に春休みに実施したオンライン授業でも、そのような感想が届けられていました。また、学校とのやり取りが、規則正しい生活のリズムを取り戻せることにもなりうるのではないかと考えています。これを全学年に広げて実施します。

 

その後、すぐに家庭の環境(デバイス・ネットワーク)調査を実施し、デバイスのない家庭や兄弟姉妹がいる家庭には、学校保有のiPadを貸し出すなどの対応をし、家庭と学校のZoom接続テストを何回か経て、4月9日と10日、在校生2~6年生を対象に、オンライン授業の試行をしました。

オンライン学校初日の様子は、こちらです。

https://www.hosen.jp/housen_news/8155/

 

そして、4月13日にオンライン始業式、4月14日に新入生保護者への荷物の引き渡しを経て、4月15日より全校児童・全教員・全教科でのオンライン学校がスタートしました。

少しずつ改善を重ね、いまに至ります。

本校は、正解の見えない中、走り続けてきました。いまも正解は見えていません。保護者からもフィードバックをいただきながら、日々改善を重ねています。

こうして整理してみると、保護者の多大なご協力なしには成しえなかったことだと改めて感じています。今後も家庭と協力しながら、児童の幸せとより良い成長を最上位に掲げ、走り続けていく考えです。

教職員一同